映画研究所 — 映画づくりに興味がある方々へ
映画という表現に、純粋に向き合いたい人のための場所です。
はじめに
「映画が好き」という言葉は、じつにさまざまな意味を持ちます。映画を観るのが好き。映画の世界にいる人に憧れる。スクリーンに映る自分を夢想する——それらはどれも、映画への愛の形です。
でも、映画研究所が求めているのは、もう少し奥にある感覚を持つ人です。カメラを通して世界を切り取ることへの興味。光と影、音と沈黙、編集のリズムに身が引き締まる感覚。物語をゼロから構築することへの、抗いようのない衝動。
それが映画制作という行為の核心であり、私たちが共に追いかけたいものです。
なぜ今、映画研究所なのか
「お金がもらえるならやる」では、世界に通用しない
映画は国際語です。カンヌでも、サンダンスでも、ベルリンでも、評価されるのは「作品そのもの」だけです。映像の力と、作り手の視点だけが問われます。
興味があって楽しくやっているから、収入がついてくる。日本ではこの順番が、しばしば逆になっている。
日本の映像業界では「先にお金ありき」の発想が根強く残っています。報酬が確定してから動く、仕事になるから本気を出す——そのスタンスで生まれた作品が、世界の観客の心を動かすことはほとんどありません。
映画研究所は、その構造に異議を唱える場所です。制作費が潤沢でなくても、キャリアが確立していなくても、まず「つくること」に熱量を注げる人と、ゼロから映像表現を探求します。
こんな人を求めています
映画づくりそのものに、喜びを感じる人
▸ シナリオを書きたい
頭の中にある物語を、映像の言葉に変換することに興奮を覚える
▸ カメラを回したい
フレームの中に世界を閉じ込めること、光の扱いに執着がある
▸ 編集・音響を極めたい
カットとカットの間にある感情の流れを、手で制御することが好き
▸ 監督として作品を残したい
小さくてもいい、自分の視点で世界を描いた映画を完成させたい
経験の有無は問いません。映像の学校に通っていなくても、プロとしての実績がなくても、「つくりたい」という衝動があれば十分です。
対象外
タレントとしての露出・知名度を得ることが主な目的の方。エンタメ業界への就職・スカウトを期待している方。映画制作よりも「映画業界にいること」自体を目的にしている方。
映画研究所は、映像表現に真摯に向き合う人のための場所です。志向や熱量にミスマッチがあると、お互いにとって良い環境にならないため、明確にお伝えしています。
活動内容
実際につくりながら、理論と実践を往復する
映画研究所では、座学だけでも撮影だけでもなく、研究と制作を並走させます。古典から現代まで、多様な映画作品を批評的に観察し、その技法・構造・思想を自分の制作に接続していく。
制作した作品は、国内外の映画祭への出品も視野に入れます。「観てもらうこと」を前提に作ることで、表現の解像度は大きく変わります。
参加にあたって
映画研究所は、消費の場ではなく制作の場です。参加者は受講者ではなく、共に映画を創作する仲間です。つくることへの好奇心を持ち続けてください。それだけが、求める唯一の条件です。
まず動いてみる。面白いと思うから探求する。結果として何かが生まれる——その順番を、ここでは大切にします。